当振興会は、昭和26年(1951年)11月、戦後の産業復興を担う人材育成を目的として制定された産業教育振興法に呼応して、県内の工業教育機関と産業界の緊密な連携により設立されました。
設立以来、72年の長い歴史が刻まれてきておりますが、この間に富山県は日本海側屈指の工業立県(ものづくり県)となり、産業経済の成長・発展には目覚ましいものがありました。この成長・発展を支えてきた優秀な人材の輩出、技術・技能者の育成などに工業教育は非常に重要な役割を果たしてきており、当振興会も大きく寄与してまいりました。
さて、日本の産業界を取り巻く経済環境は、本年5月から新型コロナウイルス感染症が5類への移行となり、国内経済は社会活動の正常化が進み、個人消費を中心に持ち直しており、景気は緩やかな回復基調にあります。一方で、ロシアのウクライナ侵攻により、資源のない日本は大きな影響を受けております。このような厳しい状況を乗り越えていくために、日本は「ものづくり立国」の立場を変えることなく、これまで以上に推進し、この「ものづくり」を支えていく人材を育成していくことが求められております。
当振興会は、引き続き「ものづくり」は「人づくり」という理念の下、今後とも産学官の連携・協力を推進し、工業教育の振興と人材育成の支援を続けてまいります。
会員の皆様には、今後とも一層のご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げましてご挨拶といたします。
令和5年8月